『日本一の富士山に最初にカブで登ったのは誰』

 

わかりましたので紹介します。 

 

カブで登った日本一の富士!

1963年8月に標高3776メートルの日本一の富士をカブで征服した二つの話題から8月4日に最初に登頂に成功したカブを紹介します。

以下引用 

数百人の拍手に迎えられて…  

山梨県南巨摩郡 鍋田氏 

 

 「頂上までわずか50メートル程のところで、一息入れようと立ち止まり頂上を見上げた一瞬、数百の人達が嵐のような拍手で迎えてくれた。私は息をつく間もなくエンジンを唸らせ一気にかけ登った。人々のバンザイを聞きながら登頂の喜びと感激にグッと涙をこらえた…」 

 

これは去る8月4日スーパーカブで富士宮口より富士登頂に成功した山梨県の鍋田様より本誌に寄せられた記録です。 

 

 愛車を自分で改良し、最も険しいといわれる全長40キロのこのコースを12時間で突破した鍋田様の勇気に心から拍手を送りたいと思います。 

 

かねてから用意してあった旗を山頂の鳥居の前に掲げた。

カブにまたいているのが鍋田氏。

登山客の要望に応えて記念写真をバチリ

 

ガスの切れ間を快走。五合目付近

 

出典:1963年(昭和38年)9月20日発行フライング第5巻より

カブで登った日本一の富士!

以下引用 

頂上の火口でスクランブルレース?…  

東京上野動物園長 林 寿朗氏 

 

 

 東京上野動物園長・林 寿朗氏一行は、去る8月19日ハンターカブ2台、モンキーオートバイ2台で富士山の御殿場口より登頂を開始し、8合目に一泊ののち20日、最高峰3776メートル地点の山頂に到達、火口壁附近でスクランブルレースを楽しむなど、前人未踏の離れ業を演じ、更に帰路は僅か一時間半で駆け降りるなど人々を驚かせました。 

 当の林園長はオートバイによる富士登頂に気を良くし、近くアフリカのキリマンジェロの登頂計画をすすめているというからますます驚きである。 

 又、ハンターカブの素晴しい登はん性能と往復の燃費わずか3Lということからも、カブの優秀性が実証されたといえましょう。 

 

8合目附近にて荘厳なご来光を迎える 

山頂にてごきげんの一行。左端が林動物園長 

岩道の難関も、ファイトで突破 

 

 

 

出典:1963年(昭和38年)9月20日発行フライング第5巻より