Hobby
真空脱泡機の製作(2011.6.1)
ローラースルーゴーゴーのケーブルクリップや発電機のツマミ等の部品の複製を行ってきたが望んでいた性能のエポキシ樹脂に出会えたので今後更に小物部品の製作が増えてくると思う。
複製品が小さくなるとエポキシ樹脂主剤に混入した空気が部品に混ざり不良品となってしまう。
今回使用しているエポキシ樹脂(レジン)は通常の複製で使用していた発泡ウレタンと比べ硬化時間が非常に長いので非力のコンプレッサーでも脱泡がうまくいくかも…
そこで、思い切って真空脱泡機を製作することにした。
趣味の世界では安価なアルミの寸胴なべを利用し作られている様ですが安価な厚みの有る寸胴なべが見つからないのでスチールで作ってみます。
真空ポンプは以前に購入してあったものを活用します。
台湾製で単相200v用だったので需要が少なかったのか、安く手に入れることができました。
コンデンサーが凹んでいるのが気になります。
在庫資材を活用
出来るだけ在庫にある資材を活用して図面を書いてみます。
鉄板は3.2mm
友達に頼んでおいたスチールの板金が出来上がったので溶接することにします。
今回のTIG(ティグ)溶接は友達Y氏にお願いします。鉄板は3.2mmで、完成すると四方250mmの真空脱泡機になります。
板金でこの状態まで仕上げてもらいました。溶接箇所を少なくするためです。
板厚3.2mmだとタップも立ちも少ないので3/8のバカ穴を空けて6mmの板を溶接しタップを立てることにします。
溶接
TIG溶接で側面の板2枚を取付します。
真空ゲージの取り付け
真空ゲージ等を取り付けて…
完成
ケースにゴムパッキンを貼り、真空ポンプを組み付け、アクリルの板を載せ完成です。天板の隙間から空気が漏れるのでアクリルにサランラップを数回巻き取り付け、空気の漏れは解決です。
真空引きテスト
真空引きのテストも合格です。これで工作の幅が広がっていけそうですね。